2013年7月27日土曜日

【翻訳】ユルゲン・アペロ - ノンフィクションの読み方(Jurgen Appelo - How to Read Non-Fiction Books)

※訳文がいろいろと変だったので大きく修正しました(2013/07/27)

許可をもらえたので、ユルゲン・アペロさんのHow to Read Non-Fiction Booksの翻訳を公開します。


■ノンフィクションの読み方     

私は多読家だ。年に何十冊も読む。
そうすると「これを全部読んだって?いったいどうやってるんだ?」って聞いてくるやつもいる。

オーケー、そのコツを紹介するよ。



・テレビをじっくりと見ない    

私はじっくりとテレビを見たことがない。
だけど、それで何か大事なものを見逃したということもない。

TEDとかyoutubeはとにかく見てるし、映画を見るのも好きだ(劇場でしか見ないけど)。
それに、DVDでずっと追っかけているテレビシリーズだってある(今は宇宙空母ギャラクティカの第4シーズン)。

それでも、テレビっていうのは、直接向かい合ってまで見る価値はないものなんだ。
オランダやアメリカの人々は1日3時間をテレビ鑑賞に費やしているらしいが、私はその3時間をイカした読書の時間に使ってる。



・評価を見る    

くだらないものに費やす時間なんてない。
だからこそ、読むべき本を探すために時間を使う。

私は、その本がどのくらい知名度のあるものなのか、また、どのくらい面白そうなのかを知るため、amazonGoodReadsにレーティングが幾つあるのかをチェックするようにしている。
ついでに平均点もチェックしてる。
そうすることで、その本の質が分かるからだ。

評価と実際に隔たりがあることはもちろん分かってるさ! レーティングはうのみにしてはいけない。
あれは博打みたいなものだ。
でも、だからって気にしなくて良いわけじゃない。

他人の評論は見るけど、判断停止してそのまま受け入れるわけじゃないってことだ。



・レビューを見る    


いつだって、本を買う前にはamazonGoodReadsでレビューをチェックする。

私は、好意的なやつよりは批判的なレビューを見るのが好きで、というのは、無価値なレビューはそこら中にあふれ返ってるからだ。
著者の親、読んでないやつ、そういうのが「素晴らしい」とか適当なレビューを書いていたりする。

私は真剣な書評が読みたい。
そして、たいていの場合、真剣な書評っていうのは批判的なやつなんだ(ついでに言うとGoodReadsのレビューはamazonよりは真摯だ)。

批判的なレビューを読んで、それでも読む気があれば、その本を買うようにしている。
あと私は、批判的なレビューのない本っていうのは、子供のレポートみたいなものなんじゃないかって疑ってしまうんだ。



・流し読みをするし読まない部分もある    

まずは目次に目を通すようにしている。
どんなに良い本にも(自分にとって)面白そうなところとそうでないところがあるからだ。

ちなみに、このやり方は学びを最適化するためのものあって、読むことを最適化するためのものじゃない。
読むところとそうじゃないところを決めるっていうこと。

一語一語読む部分もあるし、ざっと流し読みする部分もある。
読みたいところに行くまでで、ぱらぱらってめくって見るだけの箇所もある。

それでも私は多読家だ。

1つの事柄のために4,5冊の本を読むことだってある。
で、そういう時、重複する箇所がどうしても出てくる。

目次をチェックしておけば、どこを読めばいいか分かるし、既に知っていることを読んで時間を無駄に使う、なんてこともなくなるんだ。



・良い箇所はハイライトする    

ノンフィクションはkindleでしか読まない。それは重要な箇所をハイライトしたいからだ。
読み終わったら次のいずれかの方法でハイライトするようにしている。

  • 具体的なアクションのためにハイライトする場合、Remember The Milkにタスクを追加する
  • 忘れたくないアイデアやテキストをハイライトする場合、Evernoteにコピーしてタグをつける(こっちの方が多い)

後者は頭の外に記憶しておくような感じだ。

あと、ハイライトするのは、いつだって本を読み終えた後にしている。
学んだ事柄をどうするのか、その全体像を把握してから決めたいからだ。




・良い箇所はシェアする    

読書の楽しみには気づいたことを他人とシェアするというのもある。
だから、良いと思った本のリストを作り、それを公開してる。

私はとにかく下調べする方だ。
そこに1,2時間追加してやるだけで、分かりやすい投稿を書くことができる(投稿すればたくさんの人が読んでくれる)。
読んだら1ツイートくらいの分量のテキストを書いて、それをtwitterfacebookに投稿する。

あと、GoodReadsには1行レビューを投稿してる。
見たところ、私はもっともフォローされているレビュアーになっているみたいだ(レビュアーじゃなくて物書きを自称しているので、変な気分)。

ただ、私は、どちらかと言えば読む方なので、この件について文句は言わない。



・繰り返しになるが…    

私は何度も何度もこのやり方でやってる。
あと、Remember The Milkのくだりは以前、別の記事に書いた。

幸運なことに、Evernoteの冴えた使い方もそろそろ分かりそうだ。そのことについて書いた本を読むからね。

私が言いたいのは、「読書時間に対して最大の価値を得られるようにしている」ということだ。
いまはインドからベルギーへ戻るためのちょっとした移動(小旅行)を楽しみにしていて、このフライトには9時間かかる。

その時間を使って4本の映画を見る人もいる。

では、その時間、私はどうしていると思う?





Jurgen Appelo様、ありがとうございました。