2012年10月19日金曜日

【チラシの裏】【201203】勉強会に参加するようになって1ヵ月後に書いたメモ

 過去メモを掘り返したら出てきた。2012/03辺りのもの。書いた細かい日時は残ってない。

 メモなのでまとまりがなく、全体としてふわっとした仕上がりになっている。「勉強会からどのように/何について影響を受けるか?」という点について思ったことを表現すべく言葉を繋いでいるのは自分でもなんとなく分かる。

 いろいろと思うところや、突っ込みを入れたい箇所などあるが、「半年前の自分というのは、半分くらいは他人みたいなもの」と考えれば、まあ別にいいか…


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 いろいろと考える概念や方法論などがあり、それらを学んだりしているわけだが …自分の中の大局感がなくなってる感じがしない?

 何かについて考えているとき、1つ粒度を上げて考えて見ると、 物事ってもっと自由に …というか、1つ下の粒度で見てるときより明らかに手札が沢山あることに気が付いたりするんだけど、今の自分って見てる粒度が若干小さすぎるんじゃない?

 「こういう技法があって、それはこういう考え方で、こういう手順で」 …というのをただただ積み重ねても、よいソフトウェアにはならないような気がする。もっと根底にある大きな価値観みたいなものを常に意識して、何か判断に迷うようなことがあった場合にそこに立ち返ることができなければ本当の意味でよいソフトウェアを作るところには至らないというか。

 ただただ良い方法論のかたまりだけ、見たいな人間になっても、それでできあがるエンジニアっていうのは哲学的ゾンビ的な何かにすぎないような気がする。

 …なんでこんなこと思ったかというと、大まかに2点あるような気がする。ここ一ヶ月で20個いかないくらいの勉強会に参加したのだが、だんだんメモを取る理由が判らなくなってきたのだ。

 というか、「言ってることは大まかに同じじゃない?」という気がしてきている。勿論テーマやそこで学んでいる内容は全然違うのだが、勉強会が持っている(そしてそこから私が受ける)影響っていうのは、源泉を辿っていくとすべからく同じところに繋がっているような気がするのだ。そこさえぶれなければ、後で好みの問題でしかないっていう。

 あと、Jonathan Rasmussonの話を聞いたのは大きい。彼の書いたアジャイルサムライは読みやすいし、人を鼓舞するような何かがあって、あの本はそういうものでできあがっている。そんな本を書いた彼の話を聞いていて思ったのは …本の背景(彼の頭の中や考え方)には、あの本に記載されていることの何倍も複雑な考え方や人間性があり、それは一冊の本(その中には一貫性があるようにという縛りがある)の持っているコンテキストに即する形で、ほんの一部だけが文面に織り込まれているのだということ。

 彼の話を聞いていると、本に書いてあることについての意図や、ベースになる考え方など、本当に奥行きがあることがわかる。まず、そういうものが彼の中にある。で、それを踏まえて、読み手に適切な印象を与えるために、彼の中の引き出し(本人が知っている知識だけではなくて、感情に働きかけるための書き方なども含めて)を選んでいるのだな、というか。

 だとしたら、本の内容っていうのはただ鵜呑みにするのではなくて、その背景にある著者の人間性や、その本が参照している源泉(さっき言ったよね?)が、何なのかっていうことを意識して知るように努めなければ、読む意義って実はあんまりないんじゃないですか? っていう。

 「知識を集めるのが目的で、カタログ的に読めばいいよね?」っていう読み方は勿論あるけど、「もっと深いところまで感化されるっていうのが本質じゃない?」っていうのが上の考えから導かれた、私なりの本の読み方ということになる。

 で、技術書って読み方に慣れてくると、そこにある考え方や方法のエッセンスを抜くのがうまくなったりするんだけど、もっと源泉のところも同じように読み取るコツがあるのではないかな?とも思う。

 今回は"Agile Japan", "Agile do it!", "Agile Samurai Dojo Gathering"という3つイベントに参加でき、また一ヶ月みっちり勉強会に参加し、それだけの時間を通して学び続けた。その中で、上記のような認識に至るくらいの影響を受けた。

 この、私が影響を受けたところっていうところに関して、もっと私の認識が見るかされていて、「自分が何について影響を受ける感じになっているのか」という点、私自身が自覚的であれば、もっと効率よく影響されることができるというか。

 こういう言葉にならないようなところを、影響受けるようにはどうすればいいのか? っていう。よくよく考えると無理なような気もするけど、突破口になるような概念はあるんじゃない? っていう気もしている。



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また半年後くらいに見返すと、いろいろと思うことなどあるのだろうなー。

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