2012年10月31日水曜日

『スクラム道 EXPO 2012 - 午後のセッション』ノート - 1 / 2

2012/10/28に開催された『スクラム道 EXPO 2012』午後のセッションのノートのパート1です。

パート2はこちら


◆高橋 一貴氏「スクラムマスター思い出語り」

◇アジャイルコーチをやっている
・自分は推進係
 →知らないところで好きにやっていたりする
・昔は壁に張り物がなかった
 →今は場所取りが必要なくらいになっている

◇スクラムマスターって?
"スクラムマスターは、スクラムチームとのやり取りで役に立つこと/立たないことをスクラムチームの外部の人たちに理解してもらうようにする。
スクラムマスターは、みんなのやり取りを変えてもらうことで、スクラムチームの作る価値を最大化するのである。"
 - (Ken Schwaber and Jeff Sutherland、 Scrum Guide)
 →みんなのやり取りを変えてもらうことでスクラムチームの作る価値を最大化する

◇最初はわからないことだらけ
・スクラムマスターについて
 →どこまで理解しておけば?
 →チームとの関わり方のコツは?
・どこから始めれば?
 →『塹壕より Scrum と XP』を読んだ
 →→今だと若干古いところがあるので注意

◇失敗
・Excelでスプリントバックログとプロダクトバックログを一元管理
 →プロダクトバックログのアイテムの下にインデントでタスクを並べる
・個人別にバーンダウンチャート
 →個人の遅れもばっちり把握
・フロントエンドとバックエンドでチームをわける
 →効率的な分業
・スクラムマスターがタスクをアサインした
 →抜け盛れを防ぐ
・レビュー完了はスクラムマスターが判断
 →確実な品質確保を
・詳細仕様をプロダクトオーナーに承認してもらう
 →外部仕様より先の話
・ミーティングはスクラムマスターがどんどん発言
 →進行も決定も効率的に
 →自分の意見もどんどん言う

◇こういうことをしているといろいろ変になる
・タスクの残量が把握できない
 →並べてあるから見える化
 →→全体量が分からない
 →→メンテナンスが大変
・遅れている人を問いたださないといけない
 →いつも遅れている人に余計なプレッシャー
・堂々巡り
 →「バックエンドが終わってないから画面作れない」
 →「いやいやフロントエンドが終わってないから見せられない」
・追加タスクが申告されない
 →バーンダウンチャートが増えるだけだから隠してしまう
・自分のところでレビューが溜まりすぎる
・POと話がかみ合わない
・チームから活気が消えた

◇どうなったか
・葬式のような振り返り
 →ミーティング全てお葬式に
 →→こんなはずではなかった

◇もう一度定義をよく見直した
・スクラムの理解と成立のために
 →皆のやり取りを変えてもらう
 →→スクラムチームの外側ステークホルダーに理解と行動を促す
 →→→個々の作業に関与しすぎるからうまくいかない?

◇やり方を変えた
・手法や環境へ働きかける形へ
 →作ったものや個人ではなく、全体的な視点で
・スプリントバックログは付箋とペンで
 →『塹壕より Scrum と XP』どおりにやってみた
 →→一覧性がぜんぜん違う。何が起こったかすぐわかる
・チーム全体のバーンダウンチャートのみに
 →チームを解散させたいなら個人別バーンダウンチャートがオススメ
・チームはクロスファンクションで組成し直し
・放置・滞留しているタスクに気付いてもらうように
 →「しばらく貼りっぱなしだけどどうしたの?」
 →→意外と話してくれる
 →→→フィードバックすれば自主的にやってくれる
・レビューはチームで完結
 →実施有無とレビュー観点のみ見る
 →後はチームに任せる
・詳細仕様は求められた場合のみ説明
 →プロダクトオーナーはデータベースとかに興味ない
・ミーティングへの貢献の仕方を変える
 →ゴールとアジェンダを必ず用意
 →→参加者に手伝ってもらうつもりで
 →進行のコントロールに徹する
 →→内容には干渉しない
 →→→"誰が喋るか"を決めては駄目。"誰から喋るか"を決めるのはよい

◇大事だと思うこと
・いっぱい勉強してやってみる
 →今はいろいろなところで話を聞ける
・『自分が信頼している人に見せる態度』でみんなに接する
 →ノーガードで飛び込んでしまう
 →→ガチで殴ってくる人はいない
 →チームの少々の混乱は覚悟しておく
・Be Nice
 →いい人のいいところを容赦なく真似る

◇変えられないものを受け入れる
・変えられるものは変える
 →そこはあきらめない
・判断できる力をつける







高橋 一貴様、スクラム道様、ありがとうございました。

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