■『TFS de アジャイルを書いたわけ』
『TFS de アジャイル』は、『寝ても覚めても.NET(?)』というブログの次の記事です。
・寝ても覚めても.NET(?) - TFS de アジャイル
http://cs.gogo-asp.net/blogs/libaty/archive/2012/03/28/TFS-de-_A230B830E330A430EB30_.aspx
自分のスタンスやアジャイル導入への経緯、アジャイル導入後について、行ったことや感じたことが綴られています。
libaty様自身が引き続きブログで体験談や思ったことなどを綴っているので、詳しい話や経過を知りたければそちらを見た方が確実なのですが、個人的にとても興味深かったのでノートにまとめました。
◆前提
・体験談であるが、アジャイルを実際に始めてから5日しかたっていない。
◆状況
◇背景・周辺
・アジャイルには特に興味はなく、ウォーターフォール開発を続けていた。
・頭の中はウォーターフォール一色。
・便利そうなのでユニットテストや自動ビルドなどのプラクティスは使っていた。
・社外の知り合いにアジャイルソフトウェア開発に携わる人物が多数いる。
・グループ会社内に導入実績が多数 + アジャイル支援チームがある。
◇アジャイルへの立ち位置
・始めようとしたのがここ数ヶ月の話。
・やってみたいという意識が強い。
・アジャイルが本当においしいか知りたい。
◆導入への経緯
◇1月~2月の種蒔き
次の活動により、ミーティングで居眠りしている人物が発言するようになった。
・技術関係の勉強会から、アジャイル関係の勉強会へ参加の幅を広げた。
・部下をイベントに引っ張り出した。
・上司にはアジャイル関係のイベントに行くことを伝え続けた。
◆導入
◇流れないウォーターフォール開発を続けているパッケージにアジャイルを行うという形で参画
・流行っているということでスクラム。
・スプリントの長さやリリースのタイミングは、だいたいこのくらいと聞いている数値を採用。
・プラクティスをいろいろやってみる。
・プラクティスの採用に迷ったら、とりあえずやる方向に倒す。
・困ったときはアジャイル支援チームから助けをもらえる体制へ。
・タスクの2点見積もりを採用。
・チームメンバーと目的や意識の共有をした。
・敵対関係(怒り)の感情を作りだす。敵はチームメンバーではなく、問題。
◆導入後
◇実際にやってみて困ったこと
勉強会は15時間を行ない、やり方はわかっていたが…
・フィーチャとファンクションの区別。
・タスクやバックログの粒度。
・開発に必要なドキュメントって何?
・品質保証、品質管理、テストはどうするの?
◇アジャイル支援チームから次の指摘があった
・何故やるのかを考えるように → 言われたがピンとこない。
・とりあえずやってみれば → 失敗したという前例は、採用しない理由になってしまうので怖い。
◇タイムボックスの使い方が難しい
・タイムボックスの枠内で会議ができない。話が発散してしまう。
・時間内に収まらないので延長してしまう。
・とりあえず同意して済ますと、後でひっくり返す人物がでてくる。
◇スプリントも難しい
・作業について時間に追われているような感覚になる。
・ヒマがなくなってしまう。
◇計画できない・考えても仕方がないという状態で動くことへの気づき
・時間を使っただけになってしまう。
・その場でどうすればよいか困ってしまう。
・とりあえずやってみると無計画は似ているが違う。
※註:前者は『ある程度まで段取りなどした上で見切り発車』、後者は『何も考えずにする』、という区別をなさっていると思います。
◇その他
・頭をすごく使うので疲れる。
・お菓子の重要性を認識。
◆良かったことと悪かったこと
◇良かったこと
・みんなで仕事をする、という感じがでてきた。
・議論が活発になった。若手も自発的に発言するようになった。
◇悪かったこと
・疲れる
・メンバーの(技術・ファシリテーションなどの)スキル差が如実に現れる。
TFSUG様、@LIBATY様、@SHIBAO800、お疲れ様でした。
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