2012年9月8日土曜日

【チラシの裏】モチベーションという言葉について

「モチベーションって言葉の意味が人によって違っている。だから、モチベーションという言葉を使った議論は、そもそも空中戦になっている可能性がある」
といった趣旨の会話が、昨日の勉強会であった。

いろいろ思うところがあり、ググってみた。
モチベーションという言葉にはだいたい次のような意味が包含されていることが判った。

モチベーション = やる気
        = 動機
        = 自尊心から生まれるもの
        = 意欲
        = 欲求
        = 欲

これらが全て(本質的には)同じものなのならば、モチベーションという言葉を使うことは対した問題にはならない。
同じではないなら、合意を作らず安易にモチベーションという言葉を使用することは、すれ違いや噛み合わなさの原因にもなりかねない。

googleの検索結果を見る限りでは、モチベーションという単語は、〇〇論や〇〇心理・あるいは自己啓発的な何か、といった考えを説明するための道具として使われていることが多かった(〇〇論と書いたのは、それがいろいろあって、全部並べるのは面倒だからだ)。

つまり、モチベーションという単語は、コンテキストによって全く定義が異なっていて、それは、それぞれが物事を捉えるアングルに基づいて好きなように再定義しているとか、あるいは自分の思った漠然とした感覚に当てはめるために字面だけ借りてくるとか、そういった使われ方の集合であるということだ。

十人十色の便利な和製英語になっていて、人それぞれのバックボーンによって意味が全く異なる可能性が高いのが、モチベーションという単語の現状なのである。

要するにオレオレモチベーションがたくさんあるということ。

なので、モチベーションについて議論する際には、その意味について合意を形成し、曖昧さを排除する必要がある。意味を明らかにせず使用してしまうことは、議論の有意義さを損なう可能性がある。

逆に言えば、コンテキストが明確であったり、意味合いについて合意が取れていたりするのであれば、モチベーションという単語を使うこと自体には全く問題がない。

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